脳神経外科
対象症状
頭痛、めまい、手足の麻痺、歩行障害、言語障害、認知低下、物忘れ、しびれ、顔面麻痺、顔面痙攣、顔面の痛み、けいれん
対象疾患
- 脳腫瘍、髄膜炎、脳膿瘍
- 脳卒中…脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、もやもや病、一過性脳虚血発作、硬膜動静脈瘻
- 頭頚部外傷…脳挫傷、頭蓋骨骨折、髄液漏、気脳症、慢性硬膜下血腫、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫
- 顔面痙攣、顔面神経麻痺、三叉神経痛
診療時間
月~金曜 | 午前9:00~12:00、 午後14:00~18:00 [受 付] 午前9:00~11:30、 午後13:30~17:30 |
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土 曜 | 午前9:00~12:00 、午後14:00~17:00 [受 付] 午前9:00~11:30 、午後13:30~16:30 |
*日曜、祝日は休診
担当医
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理事長
高梨 邦彦
- 経歴
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- 東京医科大学卒業、東京医科大学大学院外科博士課程終了
- 日本脳神経外科学会元専門医
- 日本医師会認定産業医
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脳神経外科
坂田 隆一
- 経歴
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- 東京医科大学卒業(1968年)
- 医学博士(千葉大学医学部)
- 日本脳神経外科学会元専門医
最近の症例画像をまじえて主な診療内容を紹介いたします。
慢性硬膜下血腫
軽微な頭部打撲で脳の表面(硬膜下腔)にゆっくりと血腫が発生し増大することがあります。特に高齢な方の場合、3~4ヶ月して発見され手術をすることが時々あります。血腫の量が多くなって自覚症状(片麻痺・歩行障害・認知機能障害など)がでますが、頭部打撲後1ヶ月後ぐらいにCTやMRI検査をすると症状の出ない早期に見つけられます。その時期に発見できれば、飲むお薬で手術をしないで治癒することもあります。
- 症例:軽度の頭部打撲(87才)
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写真右は2ヶ月後
脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)
頚部内頚動脈狭窄症は脳梗塞の発症原因として重要です。無症状で経過しますが、重篤な脳梗塞の原因となることが有り、一定以上の狭窄は積極的な治療(ステント挿入や外科的頚動脈内膜切除)が必要です。
- 症例1:無症状(79才)
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頚部MRA
左頚部内頚動脈起始部に80%以上の狭窄を認めます。
頚ダメージの大きいくも膜下出血の原因である脳動脈瘤を、未破裂脳動脈瘤のうちに脳MRA、3DCT血管撮影で診断することは大変重要です。
- 症例2:無症状(76才)
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3個の脳動脈瘤があります
脳腫瘍
- 症例1:悪性脳腫瘍(86才)
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右眼に霞がかかるような気がする - 症例2:転移性脳腫瘍(53才)
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8ヶ月前のCT(正常/写真左)と今回来院時(軽度の活動性低下/写真右)のCT
頭 痛
一次性頭痛と二次性頭痛があります。一次性頭痛は片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛に代表される頭痛です。
二次性頭痛は脳腫瘍・脳梗塞・くも膜下出血・脳出血・高血圧・髄膜炎などに合併する頭痛で、生命に影響することがあります。そのためどちらの型の頭痛なのか鑑別すること非常に重要です。そのためにMRI・MRA、またCTなどが必要です。
めまい
めまいで来院される多くの方は末梢性めまいです。末梢性めまいは大部分は経過観察や投薬・注射などで軽快します。耳鼻咽喉科の診療が必要な疾患のこともみられます。末梢性めまいの代表的なものに「良性発作性頭位眩暈症」「前庭神経炎」「メニエール病」「頚性めまい」などです。めまいは「脳梗塞・脳出血」「脳腫瘍」などの主症状(中枢性めまい)のこともありますので、MRI・MRA、またCTなどで鑑別が必要となります。
認知症
軽度認知障害、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、他。
最近レビー小体型認知症を経験することが時々あります。治療方法が他の認知症と違うので注意深く診察しています。
顔面痙攣
ボトックス注射治療を当院皮膚科でしております。手術治療の適応であれば東京医大病院脳外科へ紹介しています。
顔面神経麻痺
「脳の病変として出現する中枢性」と「主としてウイルスによる顔面神経の炎症による末梢性」があり、その区別がまず第一になります。
多くは単純ヘルペスウイルスによる末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)で、後遺症は残らないことが大部分です。
帯状疱疹ウイルス(帯状疱疹ヘルペス)によるものはハント症候群とよばれ、症状が強く麻痺の後遺症が残りやすい傾向があります。
ともにまずは麻痺している顔面局所の安静が重要です。場合により入院治療が必要なことがあります。
三叉神経痛(顔面の痛み)
特発性三叉神経痛(脳腫瘍や脳血管が原因)では投薬治療を行いますが、手術治療の適応であれば東京医大脳神経外科を紹介致します。
そのほか帯状疱疹や副鼻腔炎による場合があります。